介護業界で活躍する職種①
更新日:2022.07.19
介護業界に関わる職業は多岐にわたり、様々な職種の方がそれぞれに重要な役割を担って成り立っています。
今回から連載で、介護業界に関わる職種を紹介していきます。
介護職員(ホームヘルパー)
介護施設に勤務して施設利用者に介護サービスを提供する人を「(施設)介護職員」と呼び、介護サービス利用者の家に訪問して介護サービスを提供する人を「ホームヘルパー」と呼びます。
正式には「ホームヘルパー」は「訪問介護員」と呼ばれます。
◆身体介護◆
▷要介護認定を受けている高齢者の「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」「移乗介助」「更衣介助」
◆生活援助◆
▷掃除や洗濯、調理、買い物など利用者さんの身体には触れないで行う身の回りのお世話を行います。
◆その他の支援◆
▷リハビリや余暇活動のためのレクリエーションを提供すること、メンタル面のケアを行う
介護職員(ホームヘルパー)の仕事に特別な資格は必要ありませんが、身体介護として利用者の身体に直接触れる業務には『介護職員初任者研修』の修了以上が求められます。
介護助手・介護補助
後に紹介する介護福祉士などのサポートをするのが介護助手・介護補助です。
部屋の整備、清掃、備品の管理、食事の配膳などの業務を担うことによって、介護福祉士などの専門職が専門業務に専念でき、介護サービスの向上につながります。
資格は必要ない職種です。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護保険制度に基づき利用者が心身の状況や環境に応じた適切な介護サービスを利用できるよう、市区町村・サービス事業者等と連絡調整を行います。介護事業所と介護サービス利用者・その家族をつなぐ調整役です。
◆要介護認定業務◆
介護保険サービスを利用したい人は、自分の住む市区町村の窓口で「要介護認定(支援も含む)」の申請をします。ケアマネジャーは市区町村からの依頼を受けて要介護認定の申請者の自宅を訪問し、心身の状態や家庭環境などをチェックし、報告書を提出します。
要介護認定の申請書の書類作成、提出を代行することもあります。
◆ケアプランの作成・管理◆
利用者が適切な介護サービスを利用できるよう、方針や内容、目標などを設定した上で「ケアプラン」を作成します。そのケアプランに沿った介護サービスを開始した後は、定期的に要介護者の自宅を訪問し、健康状態の確認・目標の達成具合、不満はないかなどの評価もします。
◆給付管理業務◆
1ヶ月ごとに支給限度額の確認や利用者負担額の計算なども行います。介護サービスを利用する人に対し、サービス利用票や給付管理表の作成・提出し介護給付費の請求もケアマネジャーの業務です。
▷ケアマネジャーになるには『介護支援専門員実務研修受講試験』に合格する必要があります。
この試験は各都道府県で年1回実施されます。このケアマネ試験には受験資格があり「既定の国家資格、または生活相談員・生活支援相談員として5年以上かつ900日以上の実務経験がある」という条件を満たしている人だけが試験を受けられます。
介護が必要になったら必ずケアマネジャーにはお世話になりますし、自宅で介護されている方はホームヘルパーさんの手を借りている方もいらっしゃるでしょう。多くの方に支えられて成り立っていますよね。
まだまだ介護に関わるお仕事はたくさんありますので、次回に続きます。