安心・楽しみ・喜びを提供し利用者の笑顔あふれるサ高住 | Wellness Casa 時のかけはし
更新日:2022.03.22
仙台エリアの介護現場で働く方に迫る、その名も「カイゴビト」。
第1回目にご登場いただいたのは、太白区長町にある「サービス付き高齢者向け住宅 Wellness Casa 時のかけはし」の 若井 晃 支配人です。
運営母体は医療法人太長会、株式会社太長会が運営するこちらの施設は、長町駅から徒歩8分に位置し、大型ショッピングセンター、役所や銀行、病院も近くに充実しており、大変便利で住みやすい環境にあります。
8階建ての施設最上階のお部屋でインタビューをさせていただきました!
Q1.若井支配人の日々の仕事内容を教えてください。
館内にはコンシェルジュ(生活相談員)部門、総合管理部門、食事処(厨房)部門、売店部門、ケアプランセンター、ケアサービス、デイサービス、訪問看護ステーションなど様々なセクションがあります。その各セクションが円滑に業務を行えるように、状況に不具合がないか確認したり、連絡調整を行うことが日々の業務です。
また、入居者様が安心して生活できるように、問題があれば解決できるよう動いています。運営会社と現場の橋渡し役として、会社の理念やビジョン、ミッションが遂行できるように、また現場の運営目標が達成できるよう調整役を行っています。
Q2.利用者さんと接する時に特に気を付けていることはありますか?
利用者さんは、私たちスタッフに話してくれる時、必ず遠慮があります。なので、表面上のお話や行動だけではなく、言葉の奥にあるその方の本当の想いは何か?本質は何なのか?を考えながら接するようにしています。
人はそれぞれ性格の特性や、残念ながらご病気による特性もあるので、その特性や周囲の環境も踏まえて氷山の一角だけではなく氷の塊り、水の中に隠れているものは何か?というところに気を配りながらお話をさせていただいています。
Q3.施設の入居を決める際に参考にしたいポイントを教えてください。
ホームページやパンフレットが第一選択になると思いますが、やはり実際に中を見学していただいて、できれば相談室だけでなく全体を見て入居者様やスタッフから雰囲気を感じ取っていただきたいですね。雰囲気というのは触れてみないとわからないものですから、やわらかく、やさしい雰囲気というのは人生を長く経験されている先輩方は感じ取れると思います。営業や案内するスタッフだけではなく、実際入居したら自分に接してくれるスタッフの人たちはどうなのかな?という目線で見ていただくといいと思います。
我々は、コロナ禍でも、最小限の人数で館内やテナント全ての見学をご案内しています。首都圏の方たちにはなかなか難しいですが、少しでも我々の雰囲気を感じ取ってもらえればと思い、YouTubeでも動画を作成しました。動画を見ていただいても、やはり決め手となるのは一度足を運んでもらうことだと思います。
Q4.貴施設の特徴や魅力を教えてください。
時のかけはしには3つの“売り”があります。
1つ目は「医療連携」です。これは「安心」につながります。
2つ目は「イベントの充実」です。今はコロナ禍で難しいですが、毎月イベントを開催しており、これは入居者様の「楽しみ」や「生きがい」につながります。
3つ目は「食事」です。これは「喜び」につながります。
我々は自法人で、施設の厨房にて「調理人」ではなく「料理人」として作っています。温かくておいしいお食事を入居者様にご提供することができます。
オープンキッチンになっているので、中で調理している人も実際に召しあがっている入居者の方の顔が見えるし、「おいしかったよ」という声や要望も聞けます。また、衛生面に気を付けながら、生もののリクエストにもお応えできるのは外注では難しい点ですので、要望を聞きやすいように自法人で作ることで「食事=喜びや笑顔」が制限されずに入居者様に届けられるようにしています。
「安心」・「楽しみ」・「喜び」というのは「笑顔」に変わります。「笑顔あふれるサ高住」。言葉で聞けばありきたりなんですが、このようなことが根拠にあって、時のかけはしの売りになっています。
Q5.今後の貴施設の展開はどのようにお考えですか?
時のかけはしのビジョンは『お客様、そしてスタッフの「こうありたい!」が叶えられる家』です。「こうありたい!」を叶えるってなかなか難しいことなんですよね。それを叶えるためには医療・介護・生活を支える力をさらに強化して、一生安心して暮らせる施設を展開していきたいと思います。時のかけはし自体は看取りまでもOK。入居者様には、意思確認はしますが、その都度最期まで大丈夫とお話はしています。看取りというのはそう簡単なことではないので、最期まで一生安心して暮らせる施設にできるよう中身の充実をはかっていきたいと考えております。
Q6.最後に、今ご家族の介護と直面している方に向けてメッセージをお願いします。
介護というのは生活を支えることなんです。生活を支えるということは決して容易ではなくて、介護する自分自身の生活も脅かしてしまうこともあるし、状況が一変してしまうこともあるんですよね。そうなると、介護放棄とかネグレクトとか燃え尽き症候群、鬱になってしまう方などがいらっしゃる。そうなる前に、一人で抱え込まず様々な資源を活用してほしいと思います。
資源には人員や制度やサービスなどがありますが、活用の仕方が分からない場合にはあすてるさんや太長会などを利用していただき、まずは話を聞いてもらうだけでも。相談することによって道が開けるということもありますので、介護に直面されている方には「まず相談」というのが一番だと思います。例えば行政とか地域包括支援センターとかもあるんですが、なかなかそこに行きつかない方もいらっしゃるので、相談窓口にはこういうところもあるんだよ、ということをもっと我々も発信していかなければいけないなぁと思いますね。
初対面からとても穏やかでやさしい人柄が伝わってきた若井支配人。お話を聞けば25年もこちらの法人で、様々な部署を異動しながら介護に携わり、2016年11月から支配人をされていらっしゃるとのことです。
若井支配人は、入居者様だけでなく全部で60人ほどいる従業員や館全体に目を配り、日々の業務が円滑に行われるよう、常に〈経営計画書〉をポケットに入れて持ち歩き、そこに書かれている経営理念・ビジョンに立ち返るようにしていると言います。支配人の真摯に仕事に向きあう姿が、ここで暮らす入居者様の安心や笑顔につながっているのでしょうね。
そしてこの度、株式会社太長会の代表 藤澤 豪社長は、新たに「一般社団法人 時のささえ」を設立し、家族代行支援事業も展開することになりました。こちらは、施設入居時や入院時の「身元保証支援」、家事や買い物代行などの「生活支援」、「金銭管理や法律支援」、「万が一の支援」など、家族の代わりとなってサポートしてくれる事業になります。
藤澤社長も、若井支配人もケアマネジャー時代から身寄りのいない高齢者をたくさん見てきました。お二人とも介護の現場に長く携わってきたからこそ、「困っている高齢者を救いたい」という想いから「困りごとを安心に変える」という使命のもと、今回の「時のささえ」の設立実現につながりました。まさにこれは、先程若井支配人からお話しされた「活用できる資源」の1つですよね。お困りの方がいらっしゃいましたらぜひご活用いただきたいと思います。
若井支配人、お忙しい中ありがとうございました!