『サービス付き高齢者向け住宅』とは
連載3回目の今回は、「サービス付き高齢者向け住宅」についてご説明します。
“サ高住”と呼ばれる賃貸住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、主に民間企業が運営し、高齢者が安心して暮らせるようにバリアフリーや安否確認・生活相談などのサービスが受けられる賃貸住宅です。「サ高住」とも呼ばれています。
2020年5月時点で、仙台市内には53施設のサービス付き高齢者向け住宅があります。加速する高齢化に伴い、需要が高まる高齢者向け施設ですが、サ高住は新設時に国から補助金の支給が受けられるため、今後もサ高住は増え続ける見込みです。
サ高住は60歳以上の高齢者であれば誰でも入居できますが、介護の必要がない比較的元気な方が生活するのに向いています。サ高住はあくまでも賃貸住宅の一種なので、外出・外泊も届け出は不要ですし、居室にキッチンや浴室もあり、自宅と同様に自由な生活が送れることが特徴です。
費用やサービスは施設ごとに大きく異なる
介護が必要になった場合は、住宅型有料老人ホーム同様、入居者自身で外部の介護サービスを利用しますが、現在は訪問介護やデイサービスなどの介護サービス事業所を併設、または外部と提携しているサ高住も多いため、入居者の方が安心して住みやすくなっています。
サ高住で必ず受けられるサービスとしては、日中の「安否確認」と「生活相談」の2つだけなので、食事の提供、夜間の見守り、緊急時の対応などについては、各施設に事前に確認する必要があります。
入居後にかかる費用は、賃料、共益費、水道光熱費、サービス支援費の他、医療費や消耗品費、介護保険料の自己負担額、その他オプションのサービスなどは利用した分だけ料金が上乗せになるので、こちらも入居を検討する際には事前の確認が必要ですね。