介護業界で活躍する職種②

前回に引き続き、介護業界に関わる職種をご紹介していきます。
在宅での介護が困難になると、施設への入居を検討されることもあると思いますが、施設でもそれぞれに役割を担う職員さんがたくさんいます。

生活相談員・支援相談員

特別養護老人ホーム・デイサービス・介護付き有料老人ホームなどの介護施設で、利用者の受け入れに必要な説明や契約、様々な手続きを行う窓口業務を担当する職種です。介護老人保健施設(老健)では「支援相談員」と呼ばれています。

◆仕事内容
・利用者や利用者家族からの相談に対応
・介護サービス利用や施設への入所・退所などの手続き
・契約書の作成
・施設内における連絡、調整業務
・ケアマネジャー、地域、他機関との連絡、調整業務
・苦情などの対応、窓口業務

生活相談員の大きな役割は「相談・連携・調整」ですが、施設によって求められる業務が異なることもあり、臨機応変に対応してくれています。

◆必要な資格
生活相談員は資格は存在せず、以下の資格要件を満たしていれば生活相談員になることができます。

◆生活相談員の資格要件
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・社会福祉主事任用資格

上記以外にも都道府県によっては「介護福祉士」や「ケアマネジャー」などが資格要件として含まれることもあれば、介護の実務経験のみを条件としている場合もあったり、自治体によって差があるようです。

サービス提供責任者(サ責)

訪問介護員が自宅へ伺い介護サービスを提供する訪問介護事業所には「サービス提供責任者」という役職があります。介護業界では「サ責」と略して呼ばれることが一般的です。

◆仕事内容
・ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、訪問介護計画書を作成
・訪問介護計画書を利用者および家族に説明、同意・署名捺印をもらう
・訪問介護利用希望者の契約や日程調整
・利用者の状態や意向の変化を把握
・訪問するヘルパーの調整・指導
・他職種との連携・調整

◆必要な要件
・介護福祉士の資格を持っている
・介護福祉実務者研修を修了している
・(旧課程)ホームヘルパー1級課程修了者

サービス提供責任者の仕事内容は、訪問介護計画書の作成から、訪問介護士が計画通りサービスの提供ができているかの確認、利用者さんが計画通りのケアを受けてどう変化したかの把握、その他訪問介護士の研修やスキルアップ、他職種との連携や調整など非常に多岐にわたります。
利用者が在宅で質の高いサービスを受けることができるのは、サービス提供責任者のおかげなのですね。

管理者(施設長・ホーム長)

老人ホームや介護事業所において、事業所全体の責任者となる存在が「管理者」です。施設によって「施設長」や「ホーム長」と呼ぶところもありますが、いずれもその老人ホームのトップ、責任者を指します。

◆仕事内容
・利用者の管理
・職員の管理
・運営の管理
・収支の管理
・行政の管理

◆必要な資格◆
施設の種類によって管理者に必要な資格は異なります。
「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」の施設長になるための資格はありません。
「特別養護老人ホーム」や「介護老人保健施設」「グループホーム」の施設長を行うためには資格要件を満たす必要があります。

いずれも、その施設のトップとして施設全体のマネジメント業務を行うのが施設長ですから、介護の知識や現場での実務経験はもちろん、一緒に働くスタッフや利用者様・ご家族から頼られるリーダーシップ力や人間力、トラブル対応力などが求められます。


家族だけで介護するのは限界がありますから、頼れる介護のプロがいることはとてもありがたいですよね。
あすてるは、老人ホームへのご入居をご検討されている方へ最適な施設をご紹介し、入居までをサポートするプロですので、施設探しでお困りの方はぜひお気軽にご相談くださいね。

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