認知症予防のためにできること
毎年9月21日(敬老の日)は、「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓蒙が実施されています。また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、各国で様々な取り組みが行われています。
5年後の2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症になると言われていますが、もちろん望んで認知症になる人はいません。いつまでも健康でいきいきと暮らしたいですよね。
今回は、認知症を予防するために生活の中で取り組めることを見ていきます。
1.運動の習慣をつける
運動をすると脳が活性化するため、認知機能がアップすることが分かっています。ウォーキング、水中運動、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめです。無理の無い範囲で、自分が楽しく続けられることを習慣化できるといいですね。
2.生活習慣病を改善する
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの病気は、認知症の発症を早める要因になる可能性が高いので、これら生活習慣病の予防や治療に向き合うこと、生活習慣を見直すことが大切です。
3.食事の改善
緑黄色野菜、果物やDHA・EAPが豊富な魚介類を良く食べることが良いと言われています。また、ポリフェノールを豊富に含む飲み物や果物には抗酸化物質が豊富に含まれており、認知症の発症リスクを軽減すると考えられています。
4.睡眠
睡眠不足は、脳に有害なタンパク質が溜まるのを促すことがわかってきました。認知症予防には、日中に30分以内の短い昼寝をし、夜は十分な睡眠をとることが良いと言われています。
5.コミュニケーション
独居の方だと、一日中誰とも会話をしなかった、という日もあるかもしれません。地域の高齢者向けイベントやボランティア活動に参加するなど、人との交流を増やすことで脳が刺激されます。
6.知的活動
楽器を吹く、新聞や本を読む、絵を描く、クイズを解くなど、知的活動を行うほど認知症のリスクが減少するという報告があります。農作業や手料理も、頭と手先を同時に使うので効果があります。
全部をきっちりやり続けるのは難しいですが、これなら自分にも続けられそうだな、ということを楽しみながら継続できるのが一番良いと思います。また、定期的に認知機能のチェックを行うことで、認知症の進行を食い止めることにもつながるので、ご家族やご友人で集まったときに、チェックしてみるといいですね。