警戒を!仙台市で発生する特殊詐欺の被害パターンとその対応
特殊詐欺(とくしゅさぎ)とは、高度な技術や心理戦を駆使して被害者を騙す手法を指します。電話をかけるなどして言葉巧みに被害者を信頼させ、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、不特定多数の者から現金やキャッシュカード等をだまし取るような手口です。
日本では、高齢者を狙った特殊詐欺が特に顕著であり、被害が増加しています。被害の多くは、固定電話をお持ちの高齢者、特に高齢者の女性です。今回は実際に仙台市で起きた事例を紹介します。
仙台市の特殊詐欺被害状況と事例
仙台市内の特殊詐欺被害は、令和5年度の認知件数が214件、被害金額約6億460万円と認知件数・被害金額ともに前年比で増加しています。
令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 前年比 (令和5年/4年) | |
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被害件数 | 174件 | 195件 | 214件 | 109.7% |
被害金額 | 2億9330万円 | 2億9410万円 | 6億460万円 | 205.6% |
【実際にあった電話内容】
✅市の職員を装い、「介護保険料の還付金がある」などと電話をかけ、警察官や銀行員を装った者等と共謀してATM(現金自動預け払い機)に出向くよう誘導し、お金を振り込ませようとした
✅市役所・区役所の職員を騙り、自宅の固定電話に「健康保険の明細を送ったが返信がない」「還付金の案内を送ったが手続きが進んでいない」などと電話し、「手続きを進めるために必要」として携帯電話番号を聞き出そうとする
⇒仙台市では、介護保険料の納付や還付などに関するお知らせはすべて文書で行っており、納付や還付の際に、電話でATMの操作を求めたり、宅配便等での送金をお願いすることは絶対にないとのことです。また、連絡先としてフリーダイヤルを指定することもありません。
不審な電話があった場合は、その場で対応せずに、一度電話を切り、お住まいの区役所の介護保険課または宮城総合支所障害高齢課・秋保総合支所保健福祉課へお問い合わせするようにしましょう。
また、最寄りの警察署にも情報を伝えることも重要です。
少しでも怪しいなと感じたら、急いで判断せずに相談をするようにしましょう。