知っていますか?デジタル終活

更新日:2024.02.14

なんでもデジタル化が進んでいる現代、ご自身の「デジタル終活」について考える人が増えています。
今回は自身のデジタル遺産について整理し把握することの重要性について解説していきます。

デジタル終活とは

終活とは自分の死後のことを考え、整理や準備をすることを指しますが、デジタル終活はその中でも主にデジタルデータの整理に焦点を当てた現代社会における新しい終活のスタイルとも言えます。

私たちの生活は急速にデジタル化されて便利になった一方、写真や動画、音楽といった、多くのデジタルデータがデバイスの中へ蓄積されるようになりました。
また、ネットショッピングやサブスクリプションサービスへの登録、ネット銀行など、個人情報や金銭が関連するコンテンツを利用しているケースもかなり多くあるはずです。
しかし、これらのデータは適切に整理されず、散在していることが多いのも現状です。デジタル終活では、自分のデジタルデータを整理し、整理された形で残すことを目指します。

デジタル終活への取り組み

✅デジタルデータの整理
写真や動画、音楽などのデジタルデータを整理し、適切な形で保存しましょう。
家族の写真なども、デジタルで保存することが多くなっていますから、重要なデータはバックアップを取ったり、あらかじめ共有しておくことが重要です。

✅デジタルアカウントの整理
メールアカウントや登録しているネットサービス、必要があればSNSなど、自分が使用しているデジタルアカウントを整理しましょう。
SNSについてはデジタルタトゥーという言葉もあるように、一度公開した情報は半永久的にネット上に残ってしまう時代です。リスク管理のためにも、生前から投稿内容については慎重になりましょう。

✅パスワード管理
デジタルサービスを利用する際には、IDとパスワードを設定することが一般的です。亡くなった後、パスワードがわからずアクセスできなくなってしまう、といったことがないよう適切に管理しましょう。
特にサブスクリプションのサービスや定期購買しているものがある場合には、死後にサービスの停止を依頼することになるため注意が必要です。
セキュリティの観点から、パスワードの変更を求められるケースもあるかと思いますので、都度更新できるようなパスワード管理方法を考え、万が一の時に遺族が必要な情報へアクセスできるようにしましょう。

デジタル終活のメリット

デジタル遺品(デジタル資産)となりうるものを事前に整理しておくことで、所在を明らかにすることができます。特にネットバンクやネット証券といった通帳が存在しない口座がある場合、その存在を家族が把握しにくい状況になりがちです。
証券口座についてはタイミングによって資産も変化しますので、デジタル終活を進める中で早めに家族へ共有することがおすすめです。

また、商品やサービス、アプリなど、月々の費用が発生する有料コンテンツを利用している人も増えていますから、デジタル終活の中でこうしたサービスの利用状況や停止の方法も伝えておくことができます。

まとめ

デジタル終活は、自分のデジタルデータを整理するだけでなく、遺族が円満に手続きを進めるための準備も行います。デジタル終活を通じて、自分の死後のことを考えると同時に、デジタルデータの整理や管理方法を学ぶこともできます。ぜひ、デジタル終活に取り組んでみてください。

この記事は、2024年02月14日に更新されました。
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