顔なじみのお仲間やスタッフがいる安心感に包まれながら、穏やかで心地よい毎日を|まどか鶴ケ谷

更新日:2024.07.19

宮城・仙台エリアの介護現場で働く人にスポットを当てたカイゴビト。
今回は仙台市宮城野区鶴ケ谷にある有料老人ホーム「まどか鶴ケ谷」のホーム長を務める岩浅 尚人さんにお話を伺いました。

まどか鶴ケ谷は、株式会社ベネッセスタイルケアが仙台市内で5施設運営する介護付き有料老人ホームの1つです。2000年11月の開設以来、豊富な経験と確かな技術で地域に根差した安心の暮らしをお手伝いしています。

それでは、岩浅さんのインタビューをお届けします。

Q1.岩浅さんの日々の仕事内容を教えてください。

まずはご入居者様のお困りごとを解決することです。一番近くで見ているのは現場の介護職員ですが、他にも看護職員、ケアマネジャーもいるので、多職種で連携が取れるよう調整しています。
また、ご入居者様だけでなく、そのご家族様のお困りごとや、ホームにご入居してからの支援業務も行っています。

介護職員時はご入居者様だけに力を注いでいましたが、ホーム長になってからは、ご家族様、ホームを検討されているお客様、地域包括支援センターや、居宅介護支援事業所等にまどか鶴ケ谷を知ってもらうための取り組みも行っています。地域のケアマネージャーのお困りごとを聞いて、お手伝いできることがあれば頼っていただけるよう、ホームの中だけではなく、地域に向けての活動も行っています。

Q2.利用者さんと接する時に特に気を付けていることはありますか?

常に人生の大先輩であるということを念頭に置いた上でお手伝い、ご支援するようにしています。
介護をしていると、だんだん顔見知りになり信頼関係もできてきます。そうすると、接遇のところでどうしても慣れが出てしまいがちです。それはホーム長として、介護人としてあってはいけないことだと思っています。

昨年ご入居された90歳の方であれば、我々が知っているのはその方の人生の90分の1年だけです。「全てを知った気にならない、常にその方を知る」という謙虚な気持ちで、ご家族も含めてその方の望まれていること、お困りごと、必要としていることを考えるように心がけています。

Q3.施設の入居を決める際に参考にしたいポイントを教えてください。

介護施設というと、どうしても設備に目がいってしまいがちですが、介護は最終的には人と人だと思っています。どんなに設備が良くても、最終的には「人のあたたかみ、寄りそう介護職」というところが決め手になると思っているので、「人」の部分を判断材料にしてほしいですね。

パンフレットの情報だけで決めるのではなく、まずはご見学いただき、施設の雰囲気、ご入居者様やお手伝いしている職員を見ていただけますと幸いです。実際ベネッセスタイルケアでも人材育成には力を入れており、重要視しているポイントです。

Q4.貴施設の特徴や魅力を教えてください。

介護職・看護職・理学療法士・ケアマネと多職種在籍していますが、その中で連携してご入居者の課題や困りごと、不安を解決に導いているというチームワークの良さが強みです。

ホームの取り組みの中で「自発支援®※」というものがあります。その方を知っていくうえで、その方のやりたいこと、出来ることにフォーカスを当てそれをどうやったら実現できるのか?を多職種で検討し、一つでも実現できるようにしています。それができるのがまどか鶴ケ谷の強みであり特徴です。
※「自発支援®」とは、高齢者の自発的な活動を支援する株式会社ベネッセスタイルケアのサービス名称です。

その方がこれまでの人生で好きだったこと、例えば散歩や音楽、園芸などが老人ホームに入ったらできなくなった、ではなく、まどか鶴ケ谷に入居したからできるようになった、続けられるようになった、ということが一つでも実現して欲しいという思いでお手伝いをしています。

また、介護福祉士の国家資格を取得している社員が多い点も、充実した会社の研修制度があるおかげだと思います。認知症や介護技術の研修をかなり幅広くやっているからこそ、就業年数が長く、専門性の高い職員が多く、介護力に繋がっていると感じています。

この他、デイサービスが併設されていること、お身体の状態が近い方とご一緒に生活する少人数のグループケアをおこなっていること、緑あふれ、小鳥のさえずりが聞こえる中庭がある環境も、まどか鶴ケ谷の魅力です。

Q5.今後の貴施設の展開はどのようにお考えですか?

開設24年目になるので、「より地域に根差したホーム、地域に無くてはならない存在」になっていけたらと考えています。
介護でのお困りごとやお悩みがあれば、みなさんは地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に行かれると思いますが、そこで「まどか鶴ケ谷なら安心して任せられるよ」と紹介してもらえるように地域との連携を強化していきたいです。

また、社内では数年前から「マジ神制度」というものを作っています。これは、認知症ケア・事故予防・介護技術において「マジ神」と呼ばれる専門スキルを持つ人、いわば「介護の匠」のようなスペシャリストを育成する制度です。会社としては引き続き人材育成に力を入れ、介護の様々な分野においてスペシャリストを育てていきます。

Q6.最後に、今ご家族の介護と直面している方に向けてメッセージをお願いします。

家族で介護となると、狭い範囲で物事を考えがちですが、些細なお困りごとでもまずはホームへ相談してほしいと思います。相談するだけで解決の糸口が見つかることもあります。


まどか鶴ヶ谷は、一人ひとりに合わせた生活プランに沿って暮らしをサポートする介護付き有料老人ホームです。施設利用者の平均年齢は90歳、平均介護度は要介護2、男女比は2:8と圧倒的に女性が多い中、施設最高齢の方は102歳の男性だというから驚きです。
もともと南光台~鶴ケ谷近辺で生活していた入居者が多く、地域の方に愛され、中には10年以上入居されている方もいらっしゃるそうです。一度入居されると長い、というのはまどか鶴ケ谷の居心地の良さや人の温かさ故だと感じました。

施設ではイベントにも力を入れており、直近で開催したものをお伺いすると園芸センターのバラ園見学、仙台港でトロピカルジュースを飲む外出イベント、花の苗植えや中庭でのバーベキュー…と楽しそうな企画が盛りだくさんでした。イベントに関しては、参加するご入居者様が楽しめなければ意味がないとの思いで、スタッフ主導ではなく、ご入居者様も一緒に企画から参加しているそうです。「やりたいこと、やってみたいこと」を実現するための素晴らしい工夫をされていました。
そうした行事やイベントなど日常生活の様子を、まどか鶴ケ谷に見学に来た方にお見せできるようフォトアルバムも制作しているそうです。

昨年はご家族様も巻き込んでの夏祭りや、コロナ禍以降初めてのベネッセ5施設合同の音楽会も開催されており、ご入居者様もご家族様も大変盛り上がったようで、既に今年の音楽会を心待ちにしているようです。

まどか鶴ケ谷の特徴である中庭には、ご入居者様が植えられたという花がきれいに咲いていました。園芸が好きな方が多いので、みなさん自分で植えた花には愛情を持って成長を楽しみにしているとのこと。住宅街の中にありながら、自分の手で植えた花の成長を楽しみ、小鳥も集まってくる中庭の存在は、ご入居者様の癒しのスポットになっています。

インタビューに応じていただいたホーム長の岩浅さんは、大学卒業後ベネッセに入社し、17年間ずっと介護の仕事に携わっていらっしゃいます。まどか鶴ケ谷の他、まどか長町でもリーダーとホーム長を経験されていて、まさに「まどかのスペシャリスト」です。

「お一人おひとりに深く寄りそう」という考えに共感して入社したベネッセは、お客様だけでなく一緒に働く職員に対してもフォロー体制や支援があり、双方に向き合ってくれる会社なので長く続けられている、とおっしゃっており、入居者様やそのご家族への寄りそう介護はもちろんのこと、スタッフとの連携、施設内・施設外への活動まで、責任感を持ってお仕事に取り組んでいる様子がうかがえました。

岩浅さん、貴重なお話をありがとうございました!

この記事は、2024年07月19日に更新されました。

介護付き有料老人ホーム
まどか鶴ケ谷

運営会社:株式会社ベネッセスタイルケア

住所:宮城県仙台市宮城野区鶴ヶ谷6-7-1

HP:https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/area_miyagi/sendai/home_m-turugaya

介護付き有料老人ホーム
まどか鶴ケ谷

運営会社:株式会社ベネッセスタイルケア

住所:宮城県仙台市宮城野区鶴ヶ谷6-7-1

HP:https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/area_miyagi/sendai/home_m-turugaya

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